乗っていた宇宙船が故障しイノックス星という星に墜落した地球人。好物はビーフステーキ。そこで出会ったミノアという地球人そっくりな家畜に恋をし、ミノアが祝宴で食べられる事を阻止しようとする。物語は終始彼の視点から描かれているが、作中には彼の言動に皮肉を込めているような描写が見受けられる。姿は21エモンに瓜二つ。 イノックス星の牛(ウス) 地球人と酷似した姿をしたイノックス星の家畜。知性も地球人と同等であり、感情も豊か。自分達を生まれながらの家畜と認識しており、その境遇に関して疑問や抵抗感を全く抱いていない。ミノアもこの中に含まれる。 ミノア 百年に一頭生まれるかどうかという素晴らしい牛(ウス)。大祭の祝宴で食べられることになっており、それが即ち自身の確実な死を意味すると理解しつつも、牛(ウス)として最高の栄誉であると誇りに思っている。 イノックス星の人類(ズン類) 外観は地球の牛によく似ているが、二足歩行をする。多少訛りがあるものの言葉を喋り、性格は概ね大らかで理性的。中世ヨーロッパを思わせる文化と、洗練された高度な文明を持つ。 宇宙船の事故で地球によく似た惑星に緊急着陸した主人公は、その星で彼はミノアという少女に出会い彼女に恋をする。 その星は地球で言う所の「牛」にそっくりな種族が支配する世界で、彼らは地球で言う所の「人間」にそっくりな種族を家畜として育てていた。ミノアはその家畜の中でも特に育ちの良い女性で、民衆の祭典で食べられる運命に有ると言う。その事実を知った主人公はミノアを助け出そうと奔走するが… OVA版は原作とは大きな相違点は無いが、小さな点で以下のように異なっている。 SF短編シアターシリーズ全てに言えることだが、キャラクターデザインが大幅に異なっている。たとえば立花は21エモンのような顔立ちをしていない。 原作では牛そっくりの種族はみな「発表いたすます」といったような独特の訛りがあるが、OVA版では「発表いたします」と標準語になっている。ただし、ウス、ズン類という表記はそのままである。 ミノアの家最初のシーンでは、説明部分がミノアの家族との会話で代用されている。 最初に立花がエサを食べたとき、味がないしとても食えた代物じゃないと文句を言っている。 ミノアと街を見下ろすシーンで神殿がある事を教えられる。 ミノタウロスの大祭りまで、原作ではあと4日のところが、OVA版では5日になっている。また、それを受けて足を棒にしてかけまわったのは2日でなく3日間に変わっている。 逮捕されたとき鼻輪をつけられていない。 星際法が宇宙国際法に変わっている(カストル条約は同じ) 20ページの「狂ってる!(差別表現のためか小学館文庫などに収録されている物は「バカなっ!!」に訂正されている)」と叫ぶシーンがない(作品全体のテーマからすると、非常に重要な台詞の一つ) ウスの愛護週間は5月 総督が立花を呼ぶとき、足下から貴殿へ変わっている。 第二処理室の人工血液はソースから調味料という言い方に変わっている。 など 主人公が総督に対して語った4時間半の熱弁だが、原作にはこの内容がかかれていない。一方アニメでは熱弁が早回しの声で語られている。しかし、残念ながらこの音声の中身はミノアの声を4倍速したものであり、実際の熱弁内容を確認することはできない。 映画化、テレビアニメ化、テレビドラマ化もされた人気作品。第28回(昭和57年度)小学館漫画賞受賞。 テレビアニメは1983年3月から1984年4月にかけてフジテレビ系で全37話を放映。映画は1983年9月、東宝系で公開された。どちらもキティフィルムの製作。 テレビドラマは、1986年8月4日に不用品回収 系で月曜ドラマランドの枠で放送された。フジテレビと共同テレビの共同製作。尚、2007年からはフジテレビ721でも放送が開始されている。 「お約束」のパターン(例えば2人で歩いていると不良にからまれるなど)を並べることにより、逆にそれをギャグにしている。 「血の繋がらない妹」と「親不在であるが経済的に困らない生活」という設定は、その後の他作家の諸作品にも影響を与えた。 主人公のモデルは、当時毎日のように作業場に出入りしていた快活な女子中学生。妹のいなかった粗大ごみ にとって格好の素材となった。また後の作品に与えた影響も大きい。 登場人物 若松真人(わかまつ まさと) 一見、平凡な高校生(後、浪人→大学生)。母親と2回死別している。妹のみゆきは2人目の母親の連れ子だったため、血縁関係はない。クラスのマドンナ的存在の鹿島みゆきが自分に気があると判明した後、父親と共に外国で暮らしていたが帰国した妹のみゆきと一緒に住むようになる。以後、ふたりの「みゆき」の間で揺れつづける。妹のみゆきは自分たちに血縁がないことを知らないと思っているため、そのことを隠し、普通の兄妹として振舞おうとする。みゆきとの共同生活の結果、女性の下着を見ると両手にとって広げるのが癖になってしまっている。1浪して青秀大学に入学する。 みゆき(妹)にある期間会わないと体調が悪くなる(「みゆき病」と呼ばれる)。 後述の、間崎竜一・中田虎夫・鹿島安次郎の3人を、若松みゆきにまとわり付く三大危険人物と認識している。 最後の土壇場で妹のみゆきを恋人として選び、結婚をする(血縁関係はないので、法的には問題ない)。 若松みゆき(わかまつ みゆき) 真人の血の繋がらない妹。兄とは違い、成績優秀、運動神経も抜群。髪はウェーブしたショートヘア。物語後半になるにしたがって髪が長めになるが、伸びたというより絵柄の変化と見た方が自然であろう。真人に海辺で出会い、声をかけた。とても明るい性格で人気者。そのため、まわりにしつこく求愛してくる者があとを絶たないが、みゆき自身は超然としており、みゆきよりも真人の頭痛の種になっている。真人は、あくまでみゆきを妹として、迫り来る男性からみゆきを守ろうとするが、それが嫉妬と紙一重になっている。ただ兄のガールフレンド鹿島みゆきには少しライバル意識を持っている。幼い頃、猛獣の檻に迷い込んだ自分を命懸けで助けてくれた真人に、肉親に対するものとは異なる愛情を抱いている。原作での生年月日は1966年2月9日(コミックス12巻)。 みゆき自身は、真人と血縁関係の無いことを以前から知っていた(最終話で間崎竜一の母親の口から語られることでそのことが読者に分かるようになっている)。 鹿島みゆき(かしま みゆき) 真人の同級生。ロングヘアーの整体師 でおしとやかなクラスのアイドル。なぜか真人を好きになり、以後、控えめな性格の割にとても積極的に仲を深めようとしてくる。おしとやかに見えて、初期の頃はさかんに真人をひっぱたいた。頭に血が上ると、激昂するタイプらしい。料理・裁縫など女性らしい技術は一流。真人と同じ大学へ入るため志望校のレベルを真人にあわせて下げる。にもかかわらず、真人が試験に落ちてしまったため、自分は合格しているにもかかわらず浪人をし、真人と同時に同じ大学に入る。誕生日は若松みゆきの誕生日のちょうど1年前。沢田と若松みゆきの結婚披露宴当日、真人兄妹の秘密を偶然立ち聞きして知り、身を引いた。その後、失恋の痛みを和らげるため、単身北海道に旅に出る。そこで沢田とも再会している。 間崎竜一(まさき りゅういち) 真人の同級生だが、留年し若松みゆきの同級生となる。年齢は真人の1コ上(中学卒業後高校浪人しているため、1浪1留となる。大学浪人はしなかった)。若松みゆきに一目惚れし、一緒の修学旅行、一緒の卒業式、一緒の同窓会そして一緒の結婚式のために留年するという暴挙を実行する。とても積極的な性格で、様々なドタバタエピソードを残す。成績不良のため退学になりかかったこともあるが、友人・関係者は同情するよりむしろ歓迎する空気があった。策略で友人をアルバイトにこき使ったりしたことなどもあり、人望はかなり薄い。しかし、腕っ節は強く、数人相手の喧嘩も負けない。オートバイを乗り回し、しばしばヘルメット無しで運転する。二人乗りでヘルメット無しもやったことがある。喫茶店「ドラゴン」を母親と切り盛りし、学生兼喫茶店のマスターをしている。 連載当初は若松みゆきに、意外なほど好意的態度で接してもらえたが、2年生になり別々のクラスになってから会う機会が減った。 「みゆき病」の第一罹患者。 中田虎夫(なかた とらお) 独身体育教師。used truck で若松みゆきの体育担当だったが、みゆきが真人と同じ青華高校に入学すると、追いかけるように転職してくる。竜一とは恋敵で、ふたりの関係は竜虎に例えられている。ずうずうしさでは竜一に負けない。みゆきとは20近く歳が離れている。母親が見合い話をたくさん持ってくるが、本人の心は若松みゆきにひたすら向いているので、まるで相手にしないが、一度勘違いで同名の美由紀(みゆき)という女性と婚約した。しかし、その後めでたく破談になる。若松みゆきが真人と結婚した直後、used trucks の見合い話に承諾する。 真人の同級生。真人と同じくらいの成績にして、同じくらいのスケベさ、どこにでもいるような高校生。要所要所で登場、真人と鹿島みゆきの間柄をうらやみ、ちょくちょく割り込む。もてないと思っていた妹がいる。真人と同じく、一年浪人してから同じ大学へ進学。作者の分身のような存在。どういうわけか、沢田と若松みゆきの結婚披露宴には登場しない。 テレビアニメ 既に『うる星やつら』などで小学館作品のテレビアニメ化権を取得していたused truck for sale が、タツノコプロ出身の宮田知行プロデューサー、西久保瑞穂監督を招き、自社で制作スタジオを構えて挑んだ初のテレビシリーズ。フジテレビは既にアニメ製作会社グループ・タックによるあだち充作品『ナイン』をテレビスペシャルで放送しており、『みゆき』の後、『タッチ』『陽あたり良好!』のテレビシリーズと立て続けにあだち充作品を放映していくことになる。 番組後期にローカルセールス枠へ移行したため、一部地域では打ち切りとなったが、後年再放送で全話放送された地域もある。この場合、フジテレビ及び系列局の著作権及び優先放送権が失効した後、系列外局で初放送となった話が発生したケースもあり得る。 フジテレビが再放送権を喪失した後は、used trucks for sale にて再放送が行われた(1996年頃)。 エピソードは原作中盤を消化したところでほぼ無理やりクロージングを迎えており、打ち切りの原因としては、上記の荻野目の演技の好みが分かれたことや、原作進行とのペースを合わせるため、オリジナルのエピソードを挿入した結果、あまりにもシリーズの一部としてそぐわない内容の作品が多すぎた、原作とアニメと全く描き方が異なるエピソードが多々ある…等、数々の理由から視聴率が伸び悩んだと言われる。完結編を劇場用新作として制作する話も持ち上がったが、頓挫している。